居酒屋経営(笑）

某所でなんだかネタを振られた気がする(笑）

その居酒屋には年齢不詳の自称占い師のママと二人の看板娘がいる。
お勝手の少年はまだ若いながらも細やかな仕事をすると評判だ。
モデルになると行って街を出て行った幼馴染について行けなかった
自分を責めながら包丁を研ぐ毎日。小さな店を二人で切り盛りするのが夢だったのに。
でも最近こっちに単身赴任でやってきたという独身のサラリーマンにドキドキしてたりする。
仕事帰りにフラっと立ち寄る彼のために仕込みに余念がない。

そしてこんな場所には不似合いな美貌のピアニストがひとり。
弟は「こんな田舎町で一生過ごすなんてイヤだ！」といい捨てて
親友と一緒にメジャーデビューを夢見て上京してから連絡が途絶えた。
それでも待ち続ける兄。今日も彼の弾くピアノの音は何処か寂しげで聞く者の心を打つ。

「ねぇおねえさん、何かリクエストしてよ？なんでも弾いてあげるから」


常連になりつつあるサラリーマンがある日連れてきた客。
彼の同期というその男は技術屋で、急なシステムトラブルのため出向してきたのだ。
一仕事終えていつものようにくつろぐ男とその親友。
ピアニストはいつもそうするようにその客にリクエストを促した。

「じゃあこの曲、お願いできるかな」

今都会で流行っているというその曲を男は軽く口ずさんで見せた。

その旋律。
それは遠い昔自分が弟に弾いて聞かせた、初めて作った曲と同じだった…


こうですか、わかりません＞＜