ちょっとカンガルーがいるかいないか確かめてくる。
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2024.10.06 Sunday
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イベントお礼とか、パラレルとか
2008.12.16 Tuesday
世界会議お疲れ様でしたー!
ペーパーもらってくださった方、ありがとうございます!
イベント自体も、その後もすごくすごく楽しかったですー
ストッキングストッキングとうるさくてすいません。てへ。
年内はこれが最後で、いよいよ次はインテです。原稿がんばりまっす。
以下はまたまたなんとなく西墺パラレル。
今回初めて人名(?)使ってみたけどなんという違和感…!
ペーパーもらってくださった方、ありがとうございます!
イベント自体も、その後もすごくすごく楽しかったですー
ストッキングストッキングとうるさくてすいません。てへ。
年内はこれが最後で、いよいよ次はインテです。原稿がんばりまっす。
以下はまたまたなんとなく西墺パラレル。
今回初めて人名(?)使ってみたけどなんという違和感…!
笑う。走る。喜ぶ。叫ぶ。
怒る。歌う。跳ねる。踊る。
笑う、笑う、笑う。
めまぐるしく変わる表情の波に、溺れそうになる。
アントーニョは動詞の連続だ。一時たりともとどまることがない。
そんな彼を鬱陶しいとも落ち着きがないとも思わないのが、自分でも不思議なくらいだった。
きっと止まっているのは寝ているときだけなのだろう。
なんとなく、そう思っていた。
午後三時。
この土地を静寂が支配する。
驚いたのは、本当にここでは老若男女すべてが当たり前のように眠りにつくことで、
忙しなく働いていた農夫も、かんしゃくを起こしていた子供も、
犬や猫でさえ、しばし深い眠りの中に身を潜める。
目の前の青年も例外ではないらしい。
シエスタの習慣がない旅客の私が退屈をしないようにと、初めの頃はカードだのボードゲームだのでもてなしてくれていた。
けれど毎日の習慣を急に変えられるわけもなく、そろそろ限界が来ているのだろう。カードを持つ手はゆるゆると力なく、深い緑の瞳の焦点が合わなくなってきて、ゆっくりと舟をこぎ始めた。
「お休みになられたらどうですか」
私の申し出に、彼はこくりと頷いた。
「ほんなら…30分だけ、寝かせ、て」
言い終わらないうちにまぶたは閉じられて、規則正しい呼吸音だけが、二人きりの部屋に微かに響く。
カウチに体を投げ出して、大の男が寝息を立てている。
起きているときはくるくると変わる表情だが、さすがに寝ているときはおとなしい。
はじめて見るその寝顔は、それでも今にも動き出しそうな精巧な彫刻のようだった。
汗ばんだ髪がかしっとりと張り付いた額からすっきりと通った鼻梁にかけてを眺め、薄く開いた形のよい唇に目を奪われた。
寝息の零れるそこは妙に紅く、それが私の中の何かを揺り起こす。
何もかもが動きを止めたこの世界で、自分の心臓の音だけが妙にうるさい。
誰も彼もが眠っている。
私以外。
傍らに跪き、指を伸ばした。
頤に手をかけてみて、それでも起きないことに安堵する。
大丈夫。
皆、寝ている。
体重をかけたスプリングがぎしりと小さく悲鳴を上げたが、それでも彼は目覚めなかった。
自分の影がに彼の健やかな寝顔に落ちて、私は自分が神に背く行為をしようとしてるのを自覚した。
唇は思っていたよりずっと温かく、触れた先から融けてしまうのではないかと思った。
永遠のような、一瞬。
私は初めて、恍惚というものを知った。
怒る。歌う。跳ねる。踊る。
笑う、笑う、笑う。
めまぐるしく変わる表情の波に、溺れそうになる。
アントーニョは動詞の連続だ。一時たりともとどまることがない。
そんな彼を鬱陶しいとも落ち着きがないとも思わないのが、自分でも不思議なくらいだった。
きっと止まっているのは寝ているときだけなのだろう。
なんとなく、そう思っていた。
午後三時。
この土地を静寂が支配する。
驚いたのは、本当にここでは老若男女すべてが当たり前のように眠りにつくことで、
忙しなく働いていた農夫も、かんしゃくを起こしていた子供も、
犬や猫でさえ、しばし深い眠りの中に身を潜める。
目の前の青年も例外ではないらしい。
シエスタの習慣がない旅客の私が退屈をしないようにと、初めの頃はカードだのボードゲームだのでもてなしてくれていた。
けれど毎日の習慣を急に変えられるわけもなく、そろそろ限界が来ているのだろう。カードを持つ手はゆるゆると力なく、深い緑の瞳の焦点が合わなくなってきて、ゆっくりと舟をこぎ始めた。
「お休みになられたらどうですか」
私の申し出に、彼はこくりと頷いた。
「ほんなら…30分だけ、寝かせ、て」
言い終わらないうちにまぶたは閉じられて、規則正しい呼吸音だけが、二人きりの部屋に微かに響く。
カウチに体を投げ出して、大の男が寝息を立てている。
起きているときはくるくると変わる表情だが、さすがに寝ているときはおとなしい。
はじめて見るその寝顔は、それでも今にも動き出しそうな精巧な彫刻のようだった。
汗ばんだ髪がかしっとりと張り付いた額からすっきりと通った鼻梁にかけてを眺め、薄く開いた形のよい唇に目を奪われた。
寝息の零れるそこは妙に紅く、それが私の中の何かを揺り起こす。
何もかもが動きを止めたこの世界で、自分の心臓の音だけが妙にうるさい。
誰も彼もが眠っている。
私以外。
傍らに跪き、指を伸ばした。
頤に手をかけてみて、それでも起きないことに安堵する。
大丈夫。
皆、寝ている。
体重をかけたスプリングがぎしりと小さく悲鳴を上げたが、それでも彼は目覚めなかった。
自分の影がに彼の健やかな寝顔に落ちて、私は自分が神に背く行為をしようとしてるのを自覚した。
唇は思っていたよりずっと温かく、触れた先から融けてしまうのではないかと思った。
永遠のような、一瞬。
私は初めて、恍惚というものを知った。
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ただのオタクです。
世界史選択でした。
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